■作品について

―作家活動の中で大事にされていることや作品に込められている思いを教えてください。

京都を拠点に制作を続けながら、歴史遺産に学び、人間の普遍的な精神性を現代作品として再創出しています。

―今注力されている作品とその理由を教えてください。

手漉き和紙を用いた切り絵です。全国で地域ごとに特徴のある和紙が作られてきましたが、需要が減り産地が減少しています。

作品に使うことで、手漉き和紙のすばらしさと魅力を伝えていきたいです。

―今後の目標を教えてください。

千年後に伝わる作品を作ること。切り絵による表現の可能性を広げる制作を続けることが目標です。

Layer of SESSHU 透かし見る雪舟ー四季山水図よりー

■あじき路地について

―どのようなきっかけで入居を決めましたか。

新しい工房を探しているタイミングで知人に教えていただきました。 暮らしてみるととても安心感があると感じています。

―住居者同士や大家の安食さんとはどのような交流がありますか。

窓越しに洗濯物を干しながらお隣さんと話しをしたり、長屋ならではの楽しさがあります。

安食さんは「もうひと頑張りせねば！」というときなど、
完璧なタイミングでおやつや差し入れをくださって、いつも元気をいただいています。

―南壽さんが工房を訪問された際のエピソードを教えてください。。

工房で南壽さんとお話させていただいたのですが、凛としたとても美しい方で、やわらかさと芯の強さと両方の印象を同時に感じました。

とても素敵なひと時でした。